童子川(どうしがわ)稲荷社 阿弥陀種子石塔婆

 童子川稲荷社(どうしがわいなりしゃ)(宮城県大崎市古川休塚字童子川)

   阿弥陀種子「キリーク」を主尊とする石塔婆で、鎌倉時代後期 徳治三年(1308)の紀年銘がある。

童子川稲荷社 阿弥陀種子石塔婆 (鎌倉時代後期 徳治三年 1308年、粘板岩、高さ 96Cm 幅 32Cm)

境内 西面石塔婆群の北端に立つ。身部は、上方に阿弥陀種子「キリーク」、下方に紀年銘と願文を刻む。

童子川稲荷社 石塔婆群六基の石材は、全て宮城県石巻市を主産地とする「井内石(稲井石)」(粘板岩)を使用する。

石塔婆上部、阿弥陀如来の種子「キリーク」を薬研彫する。 中央の刻銘:「徳治三、戊申、(1308)四月日」

童子川稲荷社 金剛界大日種子石塔婆

 童子川稲荷社(どうしがわいなりしゃ)(宮城県大崎市古川休塚字童子川)

   月輪内に主尊 金剛界大日種子「バン」を刻む石塔婆で、両界曼荼羅碑と同年の延慶四年(1311)の紀年銘がある。

童子川稲荷社 金剛界大日種子石塔婆 (鎌倉時代後期 延慶四年 1311年、粘板岩、高さ 90Cm 幅 24Cm)

境内 西面石塔婆群、北から二基目に立つ。身部は、上方月輪内に金剛界大日種子「バン」、下方に造立者名・願文・紀年銘を刻む。

石塔婆、上部

金剛界大日如来の種子「バン」を月輪内に薬研彫する。

石塔婆、中部

向って右に「妙光比丘尼」、左に「為往生極楽」と刻む。

石塔婆、下部

中央に「延慶四、辛亥、年(1311)の紀年銘がある。

童子川(どうしがわ)稲荷社 阿閦種子石塔婆

 童子川稲荷社(どうしがわいなりしゃ)(宮城県大崎市古川休塚字童子川)

   阿閦如来の種子「ウーン」を主尊とする石塔婆で、紀年銘はないが両界曼荼羅碑と同時造立の可能性があるといわれている。

童子川(どうしがわ)稲荷社 阿閦(あしゅく)種子石塔婆 (推定:鎌倉時代後期、粘板岩、高さ 208Cm 幅 49Cm)

石塔婆上部、阿閦如来の種子「ウーン」を薬研彫する。 石塔婆下部、上方に偈(げ)を刻む。

両界曼荼羅碑の向って左に立つ石塔婆で、曼荼羅碑と同時造立の可能性があるといわれている。

 天寿庵(てんじゅあん)阿弥陀三尊種子板碑                      石仏と石塔-目次!

童子川稲荷社(どうしがわいなりしゃ)石塔婆群 六基

 板碑(いたび)

*JR陸羽東線 古川駅前からミヤコーバス古川線 栗原中央病院行きに乗車、「後田バス停」下車、北東方向へ徒歩 約8分。

(撮影:平成26年4月14日)