金ヶ瀬(かながせ)薬師堂 自然石塔婆群(2)

 金ヶ瀬薬師堂(かながせやくしどう)(宮城県柴田郡大河原町金ヶ瀬字薬師)

  境内には、十六基の自然石塔婆(板碑)が立っている。十六基は、すべて町指定文化財に指定されている。

金ヶ瀬(かながせ)薬師堂 自然石塔婆(板碑)群 配置図 (現地説明板より)

  ④.三尊種子 自然石塔婆(嘉暦四年銘)

金ヶ瀬(かながせ)薬師堂 三尊種子自然石塔婆 (鎌倉時代末期 嘉暦四年 1329年)

自然石の表面上部に阿弥陀三尊とも薬師三尊とも見える三尊種子を刻み、塔身に「嘉暦」の紀年銘を刻む。

  ⑩.釈迦三尊種子 自然石塔婆

金ヶ瀬(かながせ)薬師堂 釈迦三尊種子自然石塔婆

自然石の表面上部に釈迦如来の種子「バク」、その下に文殊菩薩の種子「マン」と普賢菩薩の種子「アン」を刻み釈迦三尊とする

  ⑫.観音種子 自然石塔婆、⑯.釈迦如来種子 自然石塔婆

観音種子 自然石塔婆(観音の種子「サ」を刻む) 釈迦如来種子 自然石塔婆(釈迦如来の種子「バク」を刻む)

  ⑤.建武元年銘 自然石塔婆

建武元年銘 自然石塔婆(南北朝時代 建武元年 1334年、粘板岩)

石塔婆の上部を欠失する。中央に「建武元年(1334)甲戌十一月七日」の銘が刻まれている。文字がくっきりして後でなぞったようだ。

  ⑨.阿弥陀三尊種子 自然石塔婆

金ヶ瀬(かながせ)薬師堂 阿弥陀三尊種子自然石塔婆(安山岩)

上部に阿弥陀如来の種子「キリーク」、その下に勢至菩薩の種子「サク」と観音菩薩の種子「サ」を刻み阿弥陀三尊とする

  ⑥.阿弥陀一尊種子 自然石塔婆

阿弥陀一尊種子 自然石塔婆

中央上部に阿弥陀如来の種子「キリーク」を刻む、年代は摩耗が激しく判読不能

金ヶ瀬(かながせ)薬師堂 自然石塔婆群

薬師堂の周りに十六基の自然石塔婆が安置されている

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金ヶ瀬(かながせ)薬師堂 遠景

 板碑(いたび)

*JR東北線「大河原駅」下車、西方向へ徒歩 約27分。

(撮影:平成22年11月14日)