金ヶ瀬(かながせ)薬師堂 自然石塔婆群(1)

 金ヶ瀬薬師堂(かながせやくしどう)(宮城県柴田郡大河原町金ヶ瀬字薬師)

  境内には、十六基の自然石塔婆(板碑)が立っている。十六基は、すべて町指定文化財に指定されている。

金ヶ瀬(かながせ)薬師堂 自然石塔婆(板碑)群 配置図 (現地説明板より)

  ①.薬師三尊種子 自然石塔婆(文保二年銘)

金ヶ瀬(かながせ)薬師堂 薬師三尊種子自然石塔婆 (鎌倉時代後期 文保二年 1318年、安山岩)

自然石の表面上部に薬師如来の種子「バイ」を刻み、その下に小さく日光菩薩の種子「シャ」と月光菩薩の種子「ア」、塔身下部に「文保二年(1318)」の紀年銘を刻む

  ③.種子 自然石塔婆(元亨二年銘)

金ヶ瀬(かながせ)薬師堂 種子自然石塔婆 (鎌倉時代後期 元亨二年 1322年)

文保二年(1318)石塔婆の向かって左側に立っている。正面上部に薬師か釈迦の種子が刻まれている。元亨二年(1322)の紀年銘がある

  ⑪.観音種子 自然石塔婆

観音種子 自然石塔婆

正面に観音菩薩の種子「サ」を刻む。阿弥陀三尊の脇侍として刻まれることは多いが、観音一尊で刻まれるのは珍しい

  ⑧.阿弥陀三尊種子 自然石塔婆、⑬.不動明王種子 自然石塔婆

阿弥陀三尊種子自然石塔婆(阿弥陀三尊の種子を刻む) 不動明王種子自然石塔婆(不動明王の種子「カーン」を刻む)

⑧.の阿弥陀三尊自然石塔婆は、上部に阿弥陀如来の種子「キリーク」、その下に勢至菩薩の種子「サク」と観音菩薩の種子「サ」を刻む

  ⑦.薬師如来種子 自然石塔婆

薬師如来種子 自然石塔婆

中央に薬師如来の種子「バイ」を刻む、年代は摩耗が激しく判読不能

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  ⑭.不動明王種子 自然石塔婆、⑮.不動明王種子 自然石塔婆

不動明王種子自然石塔婆(不動明王の種子「カーン」を刻む) 不動明王種子自然石塔婆(不動明王の種子「カーン」を刻む)

 板碑(いたび)

*JR東北線「大河原駅」下車、西方向へ徒歩 約27分。

(撮影:平成22年11月14日)