長泉院(ちょうせんいん)不動種子石塔婆

 長泉院(ちょうせんいん)(宮城県石巻市東福田字沢向井55-1)

   不動明王の種子「カーンマーン」を主尊とする大型石塔婆で、鎌倉時代中期 弘安三年(1280)の紀年銘がある。

長泉院 不動種子石塔婆(鎌倉時代中期 弘安三年 1280年、粘板岩、高さ 209Cm 幅 48Cm 厚さ 13Cm)
-

長泉院 参道の右手に立つ。全体に風化・摩耗が進んでいる。身部は、上方に不動種子「カーンマーン」、下方は紀年銘を刻む。

身部 上方

不動明王の種子「カーンマーン」刻む。

身部 下方

刻銘は、中央に「弘安三年(1280)と刻む。

長泉院(ちょうせんいん)金剛界大日種子石塔婆

 長泉院(ちょうせんいん)(宮城県石巻市東福田字沢向井55-1)

   不動種子石塔婆の右横に立つ石塔婆で、金剛界大日種子を主尊とする。鎌倉時代中期 弘安四年(1281)の在銘。

長泉院 金剛界大日種子石塔婆(鎌倉時代中期 弘安四年 1281年、粘板岩、高さ 127Cm 幅 23Cm 厚さ 10Cm)

全体に風化・摩耗が進んでいる。身部は、上方に金剛界大日種子「バン」、下方は「弘安二二(四)(1281)五月二日」の紀年銘がある。

身部上部、金剛界大日如来の種子「バン」 刻銘:弘安二二(四)(1281)五月二日」

 長泉院 金剛界大日種子・名号 複合石塔婆 (宮城県石巻市東福田字沢向井55-1)

   金剛界大日種子の下に「南無阿弥陀仏」の名号を刻む石塔婆で、紀年は不明だが、種子の書体 他から弘安期のものと推定されている。

長泉院 金剛界大日種子・名号 複合石塔婆 (推定:鎌倉時代中期、粘板岩、高さ 127Cm 幅 23Cm 厚さ 10Cm)

全体に風化・摩耗が進んでいる。身部は、上方に金剛界大日如来の種子「バン」、下方に「南無阿弥陀仏」の名号を刻む。

長泉院(ちょうせんいん)石塔婆群

大型の不動種子石塔婆の向かって右に弘安四年銘(金)大日種子石塔婆、その横に(金)大日・名号複合石塔婆。

 倉ノ迫(くらのはざま)嘉暦二年銘 題目石塔婆                  石仏と石塔-目次!

長泉院(ちょうせんいん)本堂 (曹洞宗)

 板碑(いたび)

*JR石巻駅からミヤコ―バス石巻専修大学線 飯野川行きに乗車、福田バス停下車、南東方向へ徒歩 約12分。石巻駅前のレンタカーの店で、自転車を借りるのが便利。

(撮影:平成26年4月12日)