倉ノ迫(くらのはざま)石塔婆群(宮城県石巻市東福田字小枝)
「百ケ日忌」に造立されたもので、当石塔婆群で一番古い鎌倉時代後期 嘉暦二年(1327)の紀年銘がある。
倉ノ迫(くらのはざま)題目石塔婆 (鎌倉時代後期 嘉暦二年 1327年、粘板岩、高さ 130Cm 幅 62Cm 厚さ 8Cm)
石塔婆は、上部を破損・剥落する。身部中央に「南無妙法蓮華経」の題目、その左右に造立趣旨、下方に紀年銘を刻む。 |
刻銘は、題目の左右に「・・志者為相当慈父一百ケ日、・・景出離生死頓証菩提也」、
下方に「嘉暦貳年(1327)、丁卯、九月十九日、教子、敬白」と刻む。
百ケ日忌にあたる鎌倉時代後期 嘉暦二年(1327)九月十九日に、亡き父(仏道に導いた人物)の往生を願って造立された。
刻銘:「嘉暦貳(二)年、丁卯、教子」、「九月十九日、敬白」 | 刻銘:「慈父一百ケ日」 |
倉ノ迫(くらのはざま)石塔婆群(宮城県石巻市東福田字小枝)
「一周忌」に造立されたもので、鎌倉時代後期 嘉暦三年(1328)の紀年銘がある。
倉ノ迫(くらのはざま)題目石塔婆(鎌倉時代後期 嘉暦三年 1328年、粘板岩、高さ 85Cm 幅 45Cm 厚さ 7Cm)
石塔婆 下部
刻銘は、中央に大きく「口無妙法蓮華経」の七字題目、
その左右に「右志者為相当慈父一周忌頓」、「証菩提也 嘉暦三年(1328)、戊辰、八月十七日孝子、敬白」と刻む。
一周忌にあたる鎌倉時代後期 嘉暦三年(1328)八月十七日に、亡き父の往生を願って造立された。
倉ノ迫(くらのはざま)石塔婆群(宮城県石巻市東福田字小枝)
「百ケ日忌」に造立されたもので、鎌倉時代後期 元徳三年(1331)の紀年銘がある。
倉ノ迫(くらのはざま)題目石塔婆(鎌倉時代後期 元徳三年 1331年、粘板岩、高さ 97Cm 幅 27Cm 厚さ 16Cm) |
刻銘は、中央に大きく「南無妙法蓮華経」の七字題目、
その左右に「右志者為慈父」、「一百ケ日之也」、下方に「元徳三年(1331)七月六日、敬白」と刻む。
百ケ日忌にあたる鎌倉時代後期 元徳三年(1331)七月六日に、亡き父の往生を願って造立された。
倉ノ迫(くらのはざま)石塔婆群 (部分)
倉の迫バス停」の裏側にある石塔婆群で、もと同地稲荷社の西下にあったが、近年、道路改修の際、移転されたという。
倉ノ迫(くらのはざま)正慶二年銘 題目石塔婆 石仏と石塔-目次!
倉の迫バス停
石塔婆群は、バス停裏に安置されている。
*JR石巻駅からミヤコ―バス石巻専修大学線 飯野川行きに乗車、倉の迫バス停下車、すぐ。石巻駅前のレンタカーの店で、自転車を借りるのが便利。
(撮影:平成26年4月12日)