高木(たかぎ)観音堂金剛界大日種子石塔婆

 高木観音堂(たかぎかんのんどう)石塔婆群 (宮城県石巻市高木字竹下)

   金剛界大日種子「バーンク」(五点具足)を主尊とする石塔婆で、三十三年忌に造立された。金剛般若経に出る偈(げ)を刻む。

高木(たかぎ)観音堂 金剛界大日種子石塔婆 (推定:室町時代(中期以前)、粘板岩、高さ 85Cm 幅 33Cm 厚さ 9Cm)

石塔婆は前から四列目に立つ。身部は、上方に金剛界大日種子「バーンク」、その下に金剛般若経に出る偈(げ)、下方は造立趣旨を刻む。

身部 上方

三十三年忌の本尊として金剛界大日如来の種子「バーンク」(五点具足)を刻む。

十三仏が定型化する前は、三十三回忌の本尊を金剛界大日(五点具足)の種子「バーンク」で表現されている例が多い。

金剛般若経に出る偈(げ)

偈(げ):「應無所住(おうむしょじゅう)」、「而生其心(にしょうごしん)

[ まさに住するところなくして、その心を生ずべし ] (何物にも執着しとどまる心を去って、無住の清浄心を生ずる)

石塔婆の刻銘

刻銘は、向って右から「奉当相造立」「右意者道空禅門」、「三十三年忌」と刻む。

道空禅門 三十三年忌の造立された石塔婆で、紀年銘は記されていないが、様式から室町時代で、中期以前のものと思われる。

高木(たかぎ)観音堂一尊種子石塔婆

 高木観音堂(たかぎかんのんどう)石塔婆群 (宮城県石巻市高木字竹下)

   種子「アク」を主尊とする石塔婆で、妙言禅尼追善のため造立された。紀年銘は刻まれていないが様式から室町時代の中期以前のものと思われる。

高木(たかぎ)観音堂 一尊種子石塔婆 (推定:室町時代(中期以前)、粘板岩、高さ 65Cm 幅 38Cm 厚さ 7Cm)

石塔婆は前から三列目に立つ。身部は、上方に種子「アク」、その下に法華経 方便品に出る偈(げ)、下方は造立趣旨を刻む。

身部 上方

種子「アク」を薬研彫する。「石巻の歴史第八巻」は、本種子を「不空成就」としている。

種子「アク」の仏尊は、不空成就如来(金)、天鼓雷音(胎)、大日如来(胎)、釈迦如来、普賢菩薩、金剛薩埵などがある。

法華経 方便品に出る偈(げ)

偈(げ):「十方仏土中(じっぽうぶつどちゅう)、唯有一乗法(ゆいういちじょうほう)、無二亦無三(むにやくむさん)、除仏方便説(じょぶつほうべんせつ)

[ 十方の仏土の中には、ただ一乗の法のみあり、二もなく三もなし、仏の方便の説を除く ]

石塔婆の刻銘

刻銘は、向って右から「妙言禅尼」「追善造立」と刻む。

妙言禅尼追善のため造立された石塔婆で、紀年銘は記されていないが、様式から室町時代で、中期以前のものと思われる。

高木(たかぎ)観音堂金剛界大日種子石塔婆

 高木観音堂(たかぎかんのんどう)石塔婆群 (宮城県石巻市高木字竹下)

   金剛界大日種子「バク」を主尊とする石塔婆で、法華経 方便品に出る偈(げ)が刻まれている。その下は不明。

高木観音堂 金剛界大日種子石塔婆(推定:南北朝時代後期~室町時代、粘板岩、高さ 61Cm 幅 27Cm 厚さ 7Cm)

前から二列目に立つ。身部は、上方に金剛界大日種子「バン」、下方は法華経 方便品に出る偈(げ)を刻む。

身部 上方

金剛界大日如来の種子「バン」を薬研彫する。

法華経 方便品に出る偈(げ)

偈(げ):「十方仏土中(じっぽうぶつどちゅう)、唯有一乗法(ゆいういちじょうほう)、無二亦無三(むにやくむさん)、除仏方便説(じょぶつほうべんせつ)

[ 十方の仏土の中には、ただ一乗の法のみあり、二もなく三もなし、仏の方便の説を除く ]

※ 高木観音堂(たかぎかんのんどう)石塔婆群 一覧

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高木観音堂(かんのんどう)石塔婆群 現地説明板

 板碑(いたび)

*JR石巻駅から北東方向へ 約7.7Km。石巻駅前のレンタカーの店で、自転車を借りるのが便利。

(撮影:平成26年4月13日)