住吉(すみよし)公園 阿弥陀種子石塔婆

 住吉公園(すみよしこうえん)(宮城県石巻市住吉町1-3)

   阿弥陀種子「キリーク」を主尊とする石塔婆で、 鎌倉時代中期 弘安十年(1287)の紀年銘がある。

住吉公園 阿弥陀種子石塔婆(鎌倉時代中期 弘安十年 1287年、粘板岩、高さ 142Cm 幅 29Cm 厚さ 26Cm)

下部が斜めに剥離し、鉄線で括っている。身部は、上方に阿弥陀如来の種子「キリーク」、下方に造立趣旨と紀年銘を刻む。

身部、上方

阿弥陀如来の種子「キリーク」を薬研彫する。

身部下方、刻銘(全文) 刻銘:「弘安十年(1287)丁亥四月」

刻銘は三行で、向って右から「率登塔婆口口口魂唱仏名刹口口趣・・・・・・」、「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」、

「弘安十年(1287)丁亥四月廿三日施主 敬白」と刻む

石塔婆、側背面

 永厳寺(えいがんじ)釈迦三尊種子板碑                     石仏と石塔-目次!

住吉公園(すみよしこうえん)

後が大嶋神社で、境内に延元年間(1336~40)銘胎蔵界大日種子石塔婆がある。

 板碑(いたび)

*JR石巻線・仙石線 「石巻駅」下車、東南東方向へ 約700m。

(撮影:平成26年4月12日)