地蔵堂(じぞうどう)不動種子石塔婆

 地蔵堂(じぞうどう) (宮城県石巻市大瓜字瀬戸山)

   不動種子「カーンマーン」を主尊とする石塔婆で、南北朝時代前期 貞和二年(1346)の紀年銘がある。

地蔵堂 不動種子石塔婆 (南北朝時代前期 貞和二年 1346年、粘板岩、高さ 136Cm 幅 51Cm 厚さ 7Cm) 

石塔婆は、種子部の上部まで欠損する。種子は欠けているが不動明王の種子「カーンマーン」、下方は願文と紀年銘を刻む。

石塔婆 下部、刻銘

刻銘は中央に「貞和二(1346)霜月日、施主、敬白」

向って右側に「右趣者為光明聖霊面々」、左側に悉所口口道乃至法界故也」と刻む。

石塔婆 下部、紀年銘

刻銘:「貞和二(1346)霜月(十一月)

地蔵堂(じぞうどう)胎蔵界大日種子石塔婆

 寺崎(てらさき)石塔婆群 (宮城県石巻市大瓜字寺崎)

   五七日忌の造立された石塔婆だが、地蔵種子ではなく胎蔵界大日種子「アーク」を刻む。室町時代前期 応永十一年(1404)の在銘。

 地蔵堂胎蔵界大日種子石塔婆(室町時代前期 応永十一年 1404年、粘板岩、高さ 85Cm 幅 27Cm 厚さ 5Cm) 

石塔婆は、上方に胎蔵界大日如来の種子「アーク」、下方は摩耗が進んでいるが造立趣旨と紀年銘が刻まれている。

身部 上方

胎蔵界大日如来の種子「アーク」を薬研彫する。忌日供養では、五七日忌の本尊は地蔵菩薩(種子「カ」)。

石塔婆 下部、刻銘

刻銘は中央に「応永十一年(1404)十二月十四日、孝子、敬白」、

向って右側に「右志者為徳性禅門五七日」、左側に「之辰滅罪生善往生極楽」と刻む。

室町時代前期 応永十一年(1404)十月十四日 徳性禅門 五七日忌にあたり、本石塔婆を造立した。

地蔵堂境内の石塔婆群

中世の石塔婆は、鎌倉時代後期から室町時代中期にわたって八基ある。

 地蔵堂(じぞうどう)金剛界大日種子石塔婆                  石仏と石塔-目次!

地蔵堂(じぞうどう)

 板碑(いたび)

*JR石巻駅から北東方向へ 約5Km。石巻駅前のレンタカーの店で、自転車を借りるのが便利。住所でいえば、石巻市大瓜字瀬戸山53くらいの所。当地域は、地元住民を対象にした乗合タクシーがあるだけで、バスの便はない。

(撮影:平成26年4月12日)