大塩緑ヶ丘 阿弥陀三尊図像石塔婆

 大塩緑ヶ丘(おおしおみどりがおか)図像石塔婆(宮城県東松島市大塩緑ヶ丘3-4)

   来迎阿弥陀三尊を刻んだ東北の代表的図像石塔婆で、鎌倉時代中期 弘安二年(1279)の紀年銘がある。

   大塩緑ヶ丘 阿弥陀三尊図像石塔婆 (鎌倉時代中期 弘安二年 1279年、粘板岩、地上高 166Cm 幅 71Cm)   
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公園に専用のお堂を設け、内に安置する。身部は一重線の輪郭を巻き、中央に来迎阿弥陀三尊立像、下方に願文・紀年銘を刻む。

板碑 頭部

頭部を損傷する。身部は、一重線の郭線を刻む。

身部 上方

中尊の阿弥陀如来は、三重円の頭光負い、来迎印を結ぶ。

身部中央に三重円の頭光を負い、雲の上に立つ阿弥陀如来、下方左右に一重円の頭光を負い、流れる雲に乗る観音・勢至の両脇侍を刻む。

観音・勢至の両脇侍

向って右が観音菩薩、左が勢至菩薩。

勢至菩薩立像(向かって左側の脇侍 観音菩薩立像(向かって右側の脇侍

両脇侍は、尾を引く雲に乗り、観音菩薩は胸前で蓮台を捧げ持ち、勢至菩薩は合掌する。

現地説明板(部分) 来迎阿弥陀三尊像

石塔婆、下部の刻銘

中央に「弘安二年(1279)、己卯、七月二十四日」、左右に「右志者為、口口弥口」、「口口幽儀、成仏口口」の刻銘がある。

  大塩(おおしお)緑ヶ丘 融通念仏名号石塔婆                   石仏と石塔-目次!

三基の石塔婆を収蔵するお堂

 板碑(いたび)

*JR仙石線 「矢本駅」下車、北西方向へ 約5.3Km。JR仙石線は、仙台方面からの場合、松島海岸駅から矢本駅迄は、代行バス。

(撮影:平成26年 4月10日)