丈六寺(じょうろくじ)五輪塔

 丈六寺(じょうろくじ)(三重県名張市赤目町丈六529)

  寺伝によれば、大宝二年(702)に妙光比丘により開創されたという古刹。現在は、真言宗東寺派の寺院

丈六寺五輪塔(市指定文化財、鎌倉時代後期 正応四年 1291年、花崗岩、高さ 234Cm)

五輪塔 風・空輪 (他の輪に比し大きい、空輪は宝珠の形)
五輪塔は、境内中程 本堂に向かって左側に板碑群と並んで立つ 五輪塔 火輪 (鎌倉時代中期様式を残す)
-
五輪塔 地輪(正面) 左面、正応二二年の刻銘

正面に向かって左面、「アク」の両側に「正応二二(四)(1291)辛卯、卯月三日造立之」の刻銘がある

五輪塔 水輪 (張りのあるラインが美しい)
五輪塔 地輪、向かって右面の下 中央に納入孔が彫られている 五輪塔は、東大寺を開山した良弁僧正の供養塔と称されている

火・水輪部に欠損はあるが、品格のある鎌倉時代後期初頭の作品

五輪塔 背面

五輪塔は、四門の梵字を刻むが、欠損部を後方へまわした為、各輪の向きが本来の向きと変わっている

六地蔵石仏

 延寿院(えんじゅいん) 石燈籠                           石仏と石塔-目次!

丈六寺(じょうろくじ)

左側の石標に「弘法大師霊場」、右側に「女人高野北門、三重四国八十八ヶ所 第四十八番霊場、真言宗 丈六寺」と刻まれる。

丈六寺は室生寺の入口で、大門が設営され、室生四門の一つと称されていた

五輪塔紀年順  西方院(さいほういん)五輪塔(鎌倉時代後期)  五輪塔-紀年順-目次

*近鉄大阪線「赤目口駅」下車、北東方向へ 徒歩 約7分

(撮影:平成21年6月25日、8月15日)