延寿院(えんじゅいん) 石燈籠

 延寿院(えんじゅいん)(三重県名張市赤目町長坂751)

  平安時代後期 保安三年(1122)に、河内の僧 乗智房延僧により前身の青黄竜寺が創建された

延寿院 石燈籠(重要文化財、鎌倉時代後期 徳治二年 1307年、花崗岩、高さ 227Cm)

単弁の請花上に宝珠がのる。宝珠の曲線が美しい
六角型の石燈籠は、本堂の正面、石柵内に立っている 笠の蕨手(わらびて)は、美しく立ち上がり、欠損部はない

火袋は、火口二面、残り四面は壁面とする。壁面は、上区が二段二区で横連子と竪連子、中区は竪桟が一本、下区は二区格狭間

竿は上中下の三節とも江戸時代に多い竹の節形。竿の中節上に刻銘があり、鎌倉時代後期 徳治二年(1307)の紀年銘がある

中台の側面は、二区格狭間入りで、下端は単弁の蓮弁を刻出する

竿の中節上方に「徳治二年(1307)丁未十一月」の薄い刻銘がある(写真:上右)

基礎上端は竿受けの小蓮弁円座と複弁反花、側面は六面とも二区で各々格狭間を入れる

 延寿院(えんじゅいん)十三重石塔                      石仏と石塔-目次!

延  寿  院 (不動院)

 石燈籠(いしどうろう)

*近鉄大阪線 赤目口駅前から三交バス 赤目滝行きに乗車、終点「赤目滝バス停」下車 徒歩2分。

(撮影:平成21年6月25日)