仏土寺(ぶっとじ)石造多宝塔 西塔

 仏土寺(ぶっとじ)(三重県伊賀市東高倉3444)

仏土寺 石造多宝塔 西塔(重要美術品、県指定文化財、鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 470Cm)

相輪は欠失し、後補の露盤・宝珠を置く
宝塔は本堂に向かって左側、手前に立っている。二基の内、右側の塔 塔身、正面を除き三面は無地

塔身正面、月輪内に多宝如来・釈迦如来の二仏並座を表すそれぞれの種子「ア(多宝)」・「バク(釈迦)」を並べて刻む

西塔は、明治七年(1874)と享保十一年(1726)に改めて組み直され、その時に補充された石材がいくつかあり、背の高い姿になっている

上層の屋根下に別石で斗栱を表す二段の段型が入り、下層の屋根上に円盤状の亀腹(饅頭型)・高欄を入れる

下層の屋根下に、別石で斗栱を表す二段の段型を入れる。軒反は先端で反転する

三重の切石基壇上に側面二区格狭間入りの基礎を置き、基礎と塔身の間に享保十一年(1726)の修理寄進者が刻まれた板石を入れる

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仏土寺、大きな二基の多宝塔

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*上野市駅からバス。またはJR関西本線「伊賀上野駅」下車 徒歩 西北へ徒歩 約20分。

(撮影:平成21年10月15日)