禅定寺(ぜんじょうじ)五輪塔

 禅定寺(ぜんじょうじ)五輪塔(京都府綴喜郡宇治田原町禅定寺庄地100)

  正暦二年(991)東大寺の別当 平崇上人により開かれた観音霊場で、本尊は十一面観音立像。当初 華厳宗であったが現在は曹洞宗の寺院

禅定寺五輪塔(町指定文化財、南北朝時代前期 康永元年 1342年、花崗岩、高さ 192Cm)

風・空輪、風・空輪は一石からなり、空輪は宝珠の形
五輪塔は、門を入った正面、石垣の上に立っている 火輪、軒は厚く、先端は垂直に切っている

地輪の正面中央に康永壬午(1342)十二月四日」の紀年銘がある

水輪は、最大径がやや下にあり、上にすぼまっている。
地輪の下に複弁の反花座が据えられ、ここが大和文化圏であることがわかる 五輪塔は、南北朝時代初期の康永元年(1342)の作品で完存する

美しく整った五輪塔で四門の梵字は刻まれず各輪無地

水輪の形に違和感があり、上下逆に据えられた可能性がある。寺院の周りは、静かな田園地帯でひなびている

禅定寺(ぜんじょうじ)本堂

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禅  定  寺

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*近鉄京都線 「新田辺駅」またはJR学研都市線「京田辺駅」下車、京阪宇治バス 国立病院・緑苑坂 工業団地 方面行きに乗車、「長山口バス停」下車 北方向へ 徒歩 約25分。

(撮影:平成21年4月30日)