田原南(たわらみなみ)宝篋印塔(京都府綴喜郡宇治田原町大字南小字中畑)
和束町から伊賀方面に抜ける街道筋、旧 切林村にある。ここでわらじの緒を締めなおしたことから「わらじの神様」と呼ばれている
田原南宝篋印塔(町指定文化財、鎌倉時代後期、花崗岩、相輪上部請花までの高さ 約162Cm)
塔身正面、金剛界四仏の種子を上月輪内に刻む(ウーン:阿閦如来) | ||
石塔は、切林公民館北、逆Y字型三叉路の地道を東へ行った所にある | 塔身、金剛界四仏の種子を月輪内に薬研彫りする(タラーク:阿閦如来) |
笠の段形は、下二段、上六段、隅飾は二弧輪郭付でやや外傾し、内は無地
塔身背面、金剛界四仏の種子を月輪内に薬研彫りする(キリーク:阿弥陀) | ||
塔身、金剛界四仏の種子を月輪内に薬研彫りする(アク:不空成就) | 石塔は、民家からやや離れた場所にあるが手入れが行届いている |
基礎上端は二段、側面は四面とも輪郭を巻き内に格狭間をつくる
宝篋印塔は、相輪の宝珠を欠失し 小五輪塔の風・空輪を載せているほかは完存する。傷みの少ない鎌倉時代後期の作品 |
宝篋印塔は、山裾の傾斜がある場所に祀られているため、背部の基礎が埋まりかけている。
田原南宝篋印塔 正面
小屋の両サイドに木のベンチが二列あり、奥に石塔を祀る。石塔が左に傾いており小屋は傾いていない
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*近鉄京都線 「新田辺駅」またはJR学研都市線「京田辺駅」下車、京阪宇治バス 国立病院・緑苑坂 工業団地 方面行きに乗車、「役場南バス停」下車 南南東方向へ 徒歩 約7分。
(撮影:平成21年4月30日)