辻千日墓地（つじせんにちぼち）阿弥陀・地蔵 双仏石（京都府木津川市加茂町辻三田）

　　まれにみる大きな双仏石で、地蔵と阿弥陀の立像が刻まれている。この二尊により、現世の安穏と来世の極楽往生を願った。

辻千日墓地 阿弥陀・地蔵 双仏石（南北朝時代、花崗岩、高さ 165Cm、像高 77Cm)

花崗岩の表面を彫りくぼめ、内に地蔵と阿弥陀の立像を厚肉彫りする。この二尊により、現世の安穏と来世の極楽往生を願った

当尾最大の双仏石で、阿弥陀・地蔵を並立し、屋根石、宝珠も完存する。当初は前面に石扉があったと推定されている。（中 淳志著：「当尾の石仏めぐり」）

屋　根

屋根上に大きな宝珠を置く。軒の薄い屋根は横に長く両端で反る、川勝政太郎博士は、この屋根の形式で室町時代と判定している

双仏石：地蔵石仏（向かって左、南北朝、像高 77Cm)		双石仏：阿弥陀仏（向かって右側、南北朝、像高 77Cm)

基壇と台石

切石の基壇上に複弁反花座を置く

　辻千日墓地 十三仏 板碑

十三仏種子板碑（室町時代後期 永禄三年 1560年、高さ125Cm)		千日墓地 地蔵石仏 （右手錫杖、左手宝珠の通有型）

十三仏板碑には「永禄三年（1560）十二月十三日」の紀年銘と結縁者35名、「口齋講（ときこう）結衆敬白」の刻銘がある。

齋講（ときこう）は、この地方にあった講中の名称で、大蔵墓地十三仏種子板碑もこの講中が造立した。

　辻千日墓地 地蔵石仏（受け取り地蔵）

辻千日墓地 地蔵石仏（受け取り地蔵）（室町時代後期 天文十七年 1548年、高さ 130Cm,像高 90Cm)

　辻千日墓地 善光寺型 阿弥陀三尊石仏

辻千日墓地（つじせんにちぼち）善光寺型 阿弥陀三尊石仏（室町時代、高さ 70Cm)

善光寺の本尊を模したもので、光背を同じくし、中尊 阿弥陀如来と脇侍の観音・勢至の各菩薩を刻む。

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辻千日墓地 石鳥居 （鎌倉時代：大田古朴氏 説）

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＊JR加茂駅より＜加茂山の家＞行きバス 乗車、「辻」下車 徒歩 約15分。

（撮影：平成19年6月3日、平成22年9月10日）