西小墓地(にしおぼち)五輪塔 東塔

 西小墓地(にしおぼち)五輪塔 東塔(京都府木津川市加茂町西小長尾)

  五輪塔東塔は、鎌倉時代後期の造立で、風・空輪や火・水輪の形、三区格狭間の反花座など、全てに渡って仕上がりが美しく、この地方で最もすぐれた名品。

西小墓地(にしおぼち)五輪塔 東塔(重要文化財、鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 209Cm)

風・空輪、空輪は宝珠の形で、先端まで残る。両輪とも美しい曲線を持つ
二基ある五輪塔の内、道路側より向かって左側(東側)の五輪塔 水輪、最大径が中央にあり、円形が美しい

火 輪

軒口厚く、軒反(のきぞり)は力強い

東塔は、鎌倉時代後期の造立で、風・空輪の形や火輪の軒反り、水輪の球形、反花座など美しく仕上がり、この地方で最もすぐれた名品

地 輪

安定感のある方形で四面とも無地で、刻銘はない

台 座

上端は複弁反花、側面は三区に分け、各々に格狭間をつくる

 長尾(ながお)阿弥陀磨崖仏                         石仏と石塔-目次!

西小(にしお)墓地五輪塔二基(重要文化財、鎌倉時代後期、向かって左:東塔、右:西塔)

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*JR・近鉄奈良より、奈良交通バス「浄瑠璃寺行き」乗車、「五輪塔前バス停」下車 すぐ。

(撮影:平成22年9月7日)