長尾(ながお)阿弥陀磨崖仏

 長尾(ながお)阿弥陀仏(京都府木津川市加茂町西小長尾)

  大きな笠石を載せた阿弥陀磨崖仏、鎌倉時代後期の徳治二年(1307)の紀年銘を持つ。

長尾(ながお)阿弥陀磨崖仏 (鎌倉時代後期 徳治二年 1307年、高さ 約200Cm 像高 76Cm)

西小(にしお)墓地から浄瑠璃寺への道、道路が大きくカーブする右手上方にある。磨崖仏なのに大きな笠石を載せているのが珍しい。

定印の阿弥陀坐像で、浄瑠璃寺本堂の九体阿弥陀仏の両側八体と同印相をしている

岩面を隅切のある長方形に彫り沈め、像高76Cmの定印阿弥陀坐像半肉彫りする。大きな笠石をもつため状態はよい。

笠 石

大きな笠石は、寄棟造で、下に垂木型を刻出する

お顔はやや小さく、肩はいかり肩で表現されている 像の向かって左側に三行にわたり銘文を刻む

銘文:「徳治二年(1307)丁未四月廿九日、造立之、願主僧行乗」

磨崖仏 台座部

台座部は、大振りの美しい蓮弁を刻んでいる

浄瑠璃寺道(じょうるりじみち)三体石仏

浄瑠璃寺道(じょうるりじみち)三体石仏 (室町時代、花崗岩、中尊像高 40Cm)

 浄瑠璃寺(じょうるりじ)奥之院 不動磨崖仏                    石仏と石塔-目次!

三体石仏 (向かって左側は、地蔵)

長尾磨崖仏から少し浄瑠璃寺方向へ行くと、道路の右側に置かれている。道路拡張の際、移転された。もとは磨崖仏であったという

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*JR・近鉄 奈良駅前から、奈良交通バス 浄瑠璃寺行きに乗車、終点「浄瑠璃寺バス停」下車 徒歩。

(撮影:平成19年5月27日、平成22年9月7日)