浄瑠璃寺奥之院(じょうるりじおくのいん)(京都府木津川市加茂町西小長尾)
西小墓地から長尾磨崖仏に着く少し手前に「浄瑠璃寺奥之院不動明王」と書かれた小さな案内板があり、そこを右手に10分程歩くと奥之院にたどりつく。
浄瑠璃寺奥之院不動明王磨崖仏 上半身 | 浄瑠璃寺奥之院不動明王磨崖仏 下半身 | |
浄瑠璃寺奥之院 不動明王磨崖仏(府登録要文化財、鎌倉時代後期 永仁四年 1296年) |
上半身の部分と下半身の部分の二枚に割れた磨崖仏で、瑠璃不動と呼ばれる。下半身の向かって左側に銘文が刻まれている。
銘文:「永仁四年(1296)丙申二月四日、願主 僧祐乗」
浄瑠璃寺奥之院 不動磨崖仏 上半身が刻まれている岩
浄瑠璃寺奥之院
奥之院には、滝行場があり昭和に入って丸彫りの不動三尊が祀られている。線刻の磨崖仏は、不動明王の上にある。
赤門坂 水呑み地蔵(京都府木津川市加茂町西小長尾)
浄瑠璃寺手前の小道を左側に折れ、小さな標識に従って進むと「水呑み地蔵」に出る。
赤門坂 水呑み地蔵 (鎌倉時代中期、花崗岩、像高 180Cm)
三角形の花崗岩に、右手に錫杖、左手に宝珠を持つ量感のある地蔵菩薩坐像を蓮華座上に厚肉に刻む。火災にあい、風化もかなり進んでいる。 |
蓮 華 座
蓮華座は、大きな蓮弁を刻む
康永二年(1343)の頃、赤門という四脚門が建ち地蔵堂もあり、行人の休み場になっていたという。今も、水飲み場があり、コップが置かれる |
*JR・近鉄奈良駅より奈良交通バス乗車、「浄瑠璃寺」下車、徒歩。
(撮影:平成19年5月27日、平成22年9月7日、平成23年2月3日)