浄瑠璃寺(じょうるりじ)塔前 石燈籠

 浄瑠璃寺(じょうるりじ)(京都府木津川市加茂町西小札場40)

  浄瑠璃寺は、九体の阿弥陀仏坐像を祀るので九体寺と呼ばれる。古くは地名から西小田原寺と呼ばれた、真言律宗の寺院

浄瑠璃寺 塔前石燈籠(重要文化財、南北朝時代 貞治五年 1366年、、花崗岩、高さ 215Cm)

宝珠・請花、一石からなり、請花は蓮弁を刻む。格好の形をしている
六角型石燈籠で、境内の国宝三重塔前、池に面して立っている 火袋、火口は二面、残り四面は、蓮華座上に丸窓を穿つ

蕨手(わらびて)が美しく立ちあがる

中台

上端は火袋受けの複弁反花座を刻み、側面は二区格狭間、下端に単弁の蓮弁を刻みだす

竿(さお)は三節つきの円柱で、中節を挟んで「為法界衆生、貞治五年(1366)十一月造立之者也、願主阿闍梨祐実」と刻む

基礎

側面は二区格狭間、上端は複弁反花、中心に竿(さお)受けの円形座をつくり、その側面に小蓮弁を刻む

火袋の上区は二区で横連子、下区は二区で格狭間をつくる
火袋中区、丸窓下の蓮華座は茎がついていて珍しい 広い六角形にした切石の壇上に立つ石燈籠は、南北朝期の代表的名品

 浄瑠璃寺(じょうるりじ)本堂前石燈籠                           石仏と石塔-目次!

浄瑠璃寺 三重塔 (国宝、平安時代 治承二年 1178年移築、桧皮葺、高さ16.08m)

 石燈籠(いしどうろう)

*JR・近鉄奈良駅より奈良交通バス 標瑠璃寺行きに乗車、終点 「浄瑠璃寺バス停」下車、すぐ。

(撮影:平成19年5月27日、平成23年1月14日)