岩船（いわふね）墓地六地蔵石龕仏（京都府木津川市加茂町岩船北谷）

　　普通、墓地の入口には六地蔵が安置されているが、この岩船墓地の入口には、珍しい古様の六地蔵石龕仏が安置されている。

岩船（いわふね）墓地六地蔵石龕仏（重要美術品、鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 112Cm 幅 149Cm）

鎌倉時代後期の作品で、六地蔵石龕仏の遺品としては最古の例		六地蔵の前に、六つの穴を穿った切石が置かれ、線香をたてる

屋　根

屋根は寄棟造で、鎌倉時代末期の軒反（のきぞり）を示す

向かって左から三体目の地蔵菩薩		向かって右から三体目の地蔵菩薩

六　地　蔵

横長の岩面を、隅切のある長方形に彫り沈め、持ち物が異なる六体の地蔵菩薩を蓮華座上に半肉彫りする

岩船（いわふね）墓地の地蔵石仏、右手に錫杖、左手に宝珠を持つ通常形で、舟形光背の頂部に地蔵の種子「イ」を刻む

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六地蔵石龕仏は墓地の入口にあり死者の霊を救う

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＊JR加茂駅から＜加茂山の家行き＞バス乗車、「岩船寺」下車 徒歩。

（撮影：平成20年10月4日、平成23年2月3日）