九条家墓地宝篋印塔(東福寺境内)

 東福寺(とうふくじ)(京都市東山区本町15丁目)

  基礎正面に、典雅な向かい合う二羽の孔雀が彫られている鎌倉時代後期の宝篋印塔

九条家墓地(くじょうけぼち)宝篋印塔 (鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 253Cm)

塔身(後補)、舟形を彫りくぼめ蓮座上に坐す四方仏を刻む(正面)
笠と基礎が当初のもので、塔身と相輪は近年の後補 塔身(後補)、各面に四方仏を刻み塔形を整えている

笠の段型は、下二段、上六段、隅飾は鎌倉時代後期から南北朝時代の盛期に多いといわれる三弧

三弧輪郭付の隅飾(すみかざり)は、内に蓮華座上月輪を陽刻し、月輪内に、各面左右の梵字は同じで、胎蔵界四仏の種子を陰刻する

基礎 正面

基礎上端は複弁の反花、側面(正面側)は京都では珍しい対向する孔雀文様が、他の三面は格狭間内に開蓮華が彫られている

基礎、右側面と背面。格狭間内に開蓮華を陽刻する
後京極良経公の墓として知られ、東山鳥辺山墓地の入口にあった 基礎、左側面と正面。開蓮華と対向孔雀文様を陽刻する

九条家墓地の入口は東福寺愛染堂の西横にあるが、施錠され入ることは出来ない。

隣接する東福寺塔頭 「大機院(だいきいん)」の墓地から低い土塀越しに見ることができる

相輪(後補)、下から伏鉢、請花、九輪、請花、宝珠 石塔の前、「後京極摂政良経公之墓」の碑

  東福寺(とうふくじ)五輪塔(愛染堂 横)

東福寺(とうふくじ)五輪塔 (鎌倉時代、花崗岩、高さ 約200Cm)

五輪塔は、東福寺愛染堂の西横にあり、北側が九条家墓地の入口になる。五輪塔火輪は、軒口がやや薄く、ゆったりと反っている。

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東福寺開山堂(常楽庵)(重要文化財・開山の聖一国師を祀る

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*JR奈良線・京阪電車「東福寺駅」下車、徒歩10分

(撮影:平成20年5月23日、平成22年5月21日)