智恩寺(ちおんじ)宝篋印塔

 智恩寺(ちおんじ)(京都府宮津市天橋立文珠小字切戸)

  日本三景の一つ「天橋立」の起点で、日本三文殊の寺院として栄えている

智恩寺(ちおんじ) 宝篋印塔 (市指定文化財、鎌倉時代後期、花崗岩)

塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(キリーク:阿弥陀如来)
宝篋印塔は本堂の手前、向かって右側の境内に立っている 塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫する(アク:不空成就)

笠の段形は、下二段、上六段、隅飾(すみかざり)は三弧輪郭付で内は無地、やや外傾する

塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(ウーン:阿閦如来)
塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(タラーク:宝生如来) 相輪の一部と隅飾が一つ欠損しているが、堂々たる姿を見せている

基礎 正面

基礎上に別石で二段の段形を入れる。基礎の三側面は、輪郭を巻き内に格狭間をつくる

基礎 背面

側面は、背面のみ素面

相輪は、九輪の六輪から上を欠損し宝珠を載せている。石塔は鎌倉時代の大型で、この地方では和泉式部の歌塚と伝えられている

智恩寺文殊堂(本堂)

本尊は文殊騎獅子像で脇侍は善財童子・優塡王(うてんおう)(三体とも重要文化財)

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智恩寺山門(市指定文化財、江戸時代中期 明和四年 1767年、桟瓦葺、禅宗様)

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*北近畿タンゴ鉄道 宮津線「天橋立駅」下車、徒歩5分。日本の塔を撮っていた頃の写真を掲載した。

(撮影:平成19年1月3日、平成21年10月20日)