天王(てんのう)一石多尊石仏群

 天王(てんのう)一石多尊石仏群(京都府京田辺市天王下樋ノ本)

天王(てんのう)一石多尊石仏群 (安土桃山時代〜江戸時代前期、花崗岩、高さ 112〜157Cm)

向かって左:十六体石仏・桃山時代中央:十六体石仏・天正十八年 1590年右:三十三体観音石仏・貞享二年 1685年

  十六体石仏(中央・天正十六年 1590年)

天王十六体石仏(安土桃山時代 天正十八年 1590年、花崗岩、高さ 約115Cm)

表面を五段に分け、最上段に地蔵菩薩を一体、下四段に地蔵と阿弥陀の立像を十五体浮彫にしている

三段目の阿弥陀と地蔵立像

各像の右側に妙国・妙心・妙福・妙果と造立者の法名が刻まれている。時代が桃山時代まで下がると集団名より個人名が記されるようになった

  三十三体観音石仏

最上段の右上が一番で最下段の左端が三十三番 石仏背部(上部中央に弥陀三尊の種子と紀年銘が刻まれている)

天王三十三体観音石仏(江戸時代前期 貞享二年 1685年、花崗岩、高さ 約157Cm)

三十三体観音(上から四段目)

三十三体観音は三十三観音を刻んだもので枠をとらずに刻んでいる

  十六体石仏(室町〜桃山時代)

十六体石仏(室町〜桃山時代、花崗岩、高さ 約 112Cm)、上部に二条の帯がある板碑形になっていて、地蔵と思われる十六体を刻んでいる

天王(てんのう)一石多尊石仏群 全景

 極楽寺(ごくらくじ)阿弥陀三尊種子板碑                      石仏と石塔-目次!

天王墓地に三基の多尊石仏や小石仏が立っている

 石  仏-紀年順-目次

*京阪枚方市駅より京阪バス 天王行きに乗車、終点「天王バス停」下車、徒歩3分

(撮影:平成20年3月1日)