正覚寺(しょうがくじ)(京都府木津川市木津町西垣外85)
正徳二年(1712) 木津川の大洪水で、水死した人々の菩提を弔う銘文が、六角の台座に刻まれている。
正覚寺洪水供養阿弥陀石仏(江戸時代中期 正徳四年年 1714年、花崗岩、高さ 127Cm)
門内、本堂に向かって右手に安置されている。六角型の台座上に、定印を結ぶ阿弥陀坐像を刻んだもので、もと木津川の中堤にあった |
阿弥陀石仏 頭部
木津川大洪水で、水死した人々の菩提を弔う為、造立された
六角形の台座(中央面) | 六角形の台座(向かって右面) |
六角形の台座に銘文が刻まれている
正徳二年(1712)辰八月十九日洪水によって、此川筋の近在辺境の人民おぼれ、死するもの幾千人といふ数をしらす(右面)
今日第三回忌にあたれるをもって、彼亡者のぼだいのため、此阿弥陀仏を造立し、ながくここに安置し奉る。かねては又、(中央面)
往来の貴賎男女をしてこの尊像を拝し心々の回向をなさしめ自他平等の利益とせんことを願ふのみ(左面)
正徳四(1714)甲午天八月十九日、願主 京都住人 大八木弥右衛門 敬白(他の六角面)
阿弥陀石仏と六角形の台座に刻まれた銘文 | 六角形の台座(向かって左面) |
阿弥陀石仏 蓮華座
正覚寺 本堂
正覚寺(しょうがくじ)
*JR関西本線 「木津駅」下車、西北方向へ徒歩 約10分。
(撮影:平成22年10月22日)