鹿背山(かせやま)不動石仏(京都府木津川市鹿背山大木谷)
石大工「末次」の銘がある建武元年(1334)の在銘石仏
鹿背山(かせやま)不動石仏 (南北朝時代初期 建武元年 1334年、像高 45Cm)
像の両側に「建武元年(1334)甲戌十一月卅一日」「大工末次」の刻銘がある
鹿背山不動として名高い石仏は、不動堂石室の奥、岩肌に彫られている。像高45Cmの小さな磨崖仏
鹿背山(かせやま)地蔵磨崖仏(鎌倉時代後期、像高 128Cm)
舟形を彫りくぼめ、右手に錫杖、左手に宝珠を持つ地蔵菩薩立像を半肉彫りする。鹿背山で最古最大の石仏 |
お顔は、面長で人間の顔をそのまま映したかのような感じがする
地蔵磨崖仏は、境内から裏山への道を登り山頂に至ると、大きな岩石の表面を彫りくぼめ、古調を帯びた地蔵立像が刻まれている |
地蔵の足下には、蓮華座が薄肉に刻まれている
境内の不動堂
鉄の格子越しに、霊験あらたかな鹿背山不動が拝める
大仏鉄道 鹿背山アバット(橋台)
高田西口バス停から鹿背山に向かう道端に、明治31年に開通、わずか9年余りで廃線になった大仏鉄道の跡が見られる。
大仏鉄道は、奈良〜大仏〜加茂を結ぶ9.9Kmの鉄道で、営業期間の短さから「幻の鉄道」と呼ばれている。
*JR奈良駅前・近鉄奈良駅前から奈良交通バス 加茂行き乗車、「高田西口バス停」下車、北西方向へ徒歩 約21分。
(撮影:平成22年10月22日)