西念寺(さいねんじ)(京都府木津市加茂町河原橋ノ本)
鎌倉時代中期 弘安四年(1281)の在銘地蔵石仏。
西念寺(さいねんじ)地蔵石仏 (鎌倉時代中期 弘安四年 1281年、花崗岩、高さ 188Cm)
一石で刻まれる。二重円光背をつくり、蓮華座上に立ち、右手に錫杖、左手に宝珠を持つ地蔵菩薩立像を厚肉彫りする。 |
地蔵 頭部
お顔はふくよかで、童顔。錫杖頭も丁寧に刻まれている
像高は 155Cm。浅く刻まれた衣紋は、流麗で美しい。像の下方、光背の左右に弘安四年(1281)の紀年銘と願主 妙阿弥陀仏の銘がある |
光背の刻銘:「弘安四年(1281)辛巳拾月四日、造立之」「願主 妙阿弥陀仏」
地蔵 下部
蓮華座の高さは33Cm、蓮弁は丸く張っている
六字名号板碑(桃山時代末期 慶長十四年 1609年) | 六字名号板碑(桃山時代 天正十八年 1590年) |
「南無阿弥陀仏」と刻まれた板碑は、墓地に祀られている
墓地の地蔵石仏 | お堂に祀られている木造阿弥陀如来立像 |
*JR関西本線 加茂駅西口より奈良交通バス 和束町小杉行きに乗車、「恭仁大橋バス停」下車 西方向へ 約800m。
(撮影:平成22年10月13日)