西明寺（さいみょうじ）笠塔婆（京都府木津川市加茂町大野27）

　 加茂盆地の西麓にある行基ゆかりの寺院。現在は真言宗、本尊の薬師如来坐像（平安時代）は重要文化財

西明寺（さいみょうじ）笠塔婆（鎌倉時代後期 永仁三年 1295年、花崗岩、高さ 157Cm)

塔身上部に舟形を彫りくぼめ蓮座上の薬師坐像を刻む。像の右に「西明寺、八講田」あとは「田中垣内、一段皮田、塚本一町」などの科田を記録

寄棟風に作られた笠

塔身両側面に「永仁三季（1295）卯月十二日、大工 橘友安」の刻銘がある。橘派の石大工橘友安の作品。なお、塔身の背面は粗造りのまま。

笠塔婆塔身、上部中央の薬師如来坐像

　西明寺（さいみょうじ）五輪塔・石造層塔

西明寺五輪塔（鎌倉時代後期、花崗岩）		西明寺石造層塔（鎌倉時代後期、花崗岩）
風・空輪を欠く、火輪は別物。大和形式の複弁反花座を持つ		現在六層、初層軸部は金剛界四方仏の種子

　地蔵院（じぞういん）十三重石塔　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　石仏と石塔-目次！

西明寺 本堂

笠塔婆を含む石造物は、本堂向かって右側に立っている

　笠塔婆(かさとうば)

＊JR加茂駅から西へ徒歩 約 19分

(撮影：平成20年10月4日）