上品蓮台寺(じょうぽんれんだいじ)五輪塔

 上品蓮台寺(じょうぽんれんだいじ)(京都市北区紫野十二坊町33-1)

  寺伝によれば、聖徳太子の創建で宇多法皇の再興という。真言宗智山派の古刹で、多くの文化財を所蔵する寺院

上品蓮台寺(じょうぽんれんだいじ)五輪塔(鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 約220Cm)

空・風輪 (宝珠の形が美しい)
上品蓮台寺北側にある塔頭 真言院の墓地中央に立っている 火輪 (軒口は厚く、先端を垂直に切る。軒反は力強い)

五輪塔は、弘法大師空海の母である「阿刀氏(あとし)塔」と伝えられ肺病祈願の信仰がある。

石塔の前で、病人が身に触れた衣服を祈祷して焼き、その灰を飲むと全快したという

水輪 (最大径がやや上にあり、スムーズにすぼまっている)
地輪 (二段の切石基壇上に五輪塔を安置する。地輪に刻銘はない) 堂々とした大きな 鎌倉時代後期の五輪塔で、どこにも刻銘はない

数えきれないほどたくさんの古い小石仏が寺の境界地に沿って置かれている

上品蓮台寺の寺地は、船岡山の西方につづく蓮台野(れんだいの)の葬送地にあたる

墓地入口の両側に置かれている中世の阿弥陀石仏。石仏の前には、石塔の反花座等を利用し、茶碗を置いている

上品蓮台寺の境内に咲く牡丹(ぼたん)

 

仏師 定朝 墓

高さ 約2mの笠塔婆に「日本仏師開山常朝法印康□」と印されている。定朝は、平等院の阿弥陀如来(国宝)を完成した四年後の

天喜五年(1057)十一月一日に没し、遺体は上品蓮台寺に埋葬された。墓碑銘の「常朝」は、朝廷からの諡号(おくりな)。

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上 品 蓮 台 寺  書 院

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*京都市バス 「千本鞍馬口バス停」または「ライトハウス前バス停」下車、徒歩 約5分。

(撮影:平成21年4月28日)