実報寺(じっぽうじ)(京都府京都市東山区五条橋東6-588)
日蓮本宗の七大本山随一である要法寺の菩提所
開山笠塔婆
実報寺開山笠塔婆(南北朝時代前期 康永二年 1343年、花崗岩、高さ 約400Cm)
向かって左端の笠塔婆:二世日大上人笠塔婆(南北朝時代 応安二年 1369年、花崗岩)
基礎は輪郭を巻き格狭間を作る。上端は複弁反花座。塔身四面は輪郭を巻き南無妙法蓮華経の題目を刻む。笠は後補、請花・宝珠は当初のもの |
開山塔正面の下方左右に「右為日尊逆修、康永二(1343)癸未六月」の銘文がある。紀年銘のある題目塔のなかで最も古いものの一つ
日蓮本宗の七大本山随一である要法寺を開基した日尊上人が逆修のため康永二年(1343)に建てた題目石塔である
開山笠塔婆、当初の笠
軒反の形、露盤に二区格狭間を作るなど、この時代を反映しているという
雲頭碑(うんずひ)
実報寺雲頭碑(南北朝時代後期 永徳三年 1383年、花崗岩、高さ 226Cm)、碑身の上には別石で作った雲形をのせる |
碑身に輪郭を巻き内に「南無妙法蓮華経、南無多宝如来、南無釈迦如来」と刻み、下方の両側に「永徳三年癸亥三八、為沙門日円逆修」と刻む
日円が逆修のため建てたもので没後 墓碑となった
*京阪「五条駅」下車、東へ約 1Km
(撮影:平成20年3月1日)