石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)(京都府八幡市八幡高坊30)
京都系六角型石燈籠の代表的名品で、社務所書院の庭に立つ。鎌倉時代後期 永仁三年(1295)の紀年銘がある。
石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)石燈籠 (重要文化財、鎌倉時代後期 永仁三年 1295年、花崗岩、高さ 215Cm)
宝 珠
形の良い宝珠だが後補。
笠
薄手の笠は緩く反り、丸みのついた蕨手(わらびて)は軽快感がある。笠の曲線はなだらかで、頂上に十二弁の請花を作り出す。
火 袋
上区は縦連子、中区は火口二面、蓮座のついた丸窓二面、
中央に縦線を入れた壁面二面の構成。下区は二区で各々に格狭間をつくる。
中 台
上端は薄い一段で、側面は二区、下端は大きい単弁の蓮弁を配置する。
竿は上・下端部に各二本の節を持ち、中節は連珠文とする。中節の上部に「永仁三年(1295)、乙未、三月日」の刻銘がある。 |
基 礎
上端は低い一段を作り出し、上に単弁の反花を配する。側面は、六面とも輪郭を巻き内に格狭間をつくる。
基 壇
四個の石を六角に置き基壇とする。
石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう) (重要文化財、江戸時代初期 寛永十一年 1634年、八幡造)
貞観元年(859)奈良大安寺の僧 行教律師により、九州宇佐八幡宮の分霊がこの地に祭られたのを初めとする。
御祭神は、応神天皇(おうじんてんのう)・神功皇后(じんぐうこうごう)・比淘蜷_(ひめおおかみ)を祀る。
石清水八幡宮 石清水社(いわしみずしゃ)石鳥居. 石仏と石塔-目次!
石清水八幡宮 南総門
石清水八幡宮は、男山(標高 143m)山頂にあり、皇室からは国家鎮護の宮として崇敬され、公家からは
京都の裏鬼門(南西)を守る神社として重要視され、武家では特に源氏がこの神を氏神と仰いで八幡信仰は全国に広がった。
* 京阪電鉄「八幡市駅」下車、駅前の男山ケーブルで「男山山上駅」 徒歩。
(撮影:平成25年7月31日)