日向宝塔種子自然石塔婆(毘沙門天種子板碑)

 毘沙門天(びしゃもんてん)種子板碑(茨城県つくば市北条)

毘沙門天種子板碑(市指定文化財、鎌倉時代後期、雲母片岩、高さ 170Cm 幅 82Cm)

板状自然石の前面、下部に大きく毘沙門天の種子「ベイシラマンダヤ」を幅の広い字体で彫り、上部に宝塔を薄肉彫りする

毘沙門天は多聞天とも呼ばれ、四天王の内、北方の守護神である。多聞天の像容は通常、甲冑を着け、右手に宝棒を持ち、左手に宝塔を掲げる

上部の宝塔は、単弁蓮華座上に塔身を置き、笠を載せ相輪を立てる 下部は毘沙門天の種子で、形象化した文字は流麗で巧みである

宝塔の塔身は、月輪を彫り沈め宝生如来の種子「タラーク」を薬研彫する。

板碑のそばに寄せ集めの五輪塔が立っている

つくば道道標、高さ3mを超える道標で「これより つくば道」「にし 江戸」等と彫られている。三代家光の時に筑波山参詣道として開放された

つくば道は、昭和61年に「日本の道百選」に選ばれている。道標は正徳五乙未年(1715)五月十七日と大きく刻まれ、下に寛政十戊午歳(1798)再建と刻まれていた

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筑 波 山

 板碑(いたび)

*JR土浦駅前から関東鉄道バス 筑波山口行きに乗車、「北条駅口バス停」下車 徒歩。バス停の横に案内看板が設置してあり場所が確認できる。

(撮影:平成22年4月4日)