黒岩(くろいわ)十三仏磨崖仏(兵庫県高砂市曽根町1713)
黒岩十三仏磨崖仏(市指定文化財、室町時代中期 永正二年 1505年、花崗岩、高さ 68Cm、幅 170Cm)
上段、向かって左端:金剛界大日如来 | 上段、左から二体目:虚空蔵菩薩 |
虚空蔵菩薩(右手に宝剣を備える)と金剛界大日如来(智拳印を結ぶ)の位置が通常と入れ替わっている
上段、左から三体目、:阿閦如来 | 上段、左から四体目:阿弥陀如来 | 上段、右端:勢至菩薩 |
黒岩十三仏磨崖仏は、住吉神社階段の南、川に面して露出した巨大な花崗岩に刻まれている
黒岩十三仏磨崖仏
高さ 68Cm 幅 170Cmの長方形を彫りくぼめ、上段に五体、下段に八体、合わせて十三仏を半肉彫りする
下段、向かって左端:観音菩薩 | 下段、左から二体目:薬師如来 |
下段の石仏
下段、左から三体目:弥勒菩薩 | 下段、左から四体目:地蔵菩薩 | 下段、左から五体目:普賢菩薩 |
下段の仏像
下段、右から三体目:文殊菩薩 | 下段、右から二体目:釈迦如来 | 下段、右端:不動明王 |
上段の左端に四行にわたり刻銘がある
刻銘:「于時永正二年(1505)乙丑十一月二十八日、逆修尼衆、敬白」
在俗出家の女性たちが逆修供養のために刻んだ
十三仏の奥にある磨崖仏
地蔵(向かって左)と二尊仏(右)が刻まれている
蓮華座上に、右手錫杖・左手宝珠の地蔵菩薩が刻まれている | 長方形を彫りくぼめ、阿弥陀と地蔵の二尊仏が刻まれている |
住 吉 神 社
階段に向かって左側奥に十三仏磨崖仏が刻まれている
*山陽電鉄「山陽曽根駅」下車、北東方向へ徒歩 約6分。JR山陽本線「曽根駅」下車 南へ徒歩 約25分。
(撮影:平成21年8月7日)