興福寺(こうふくじ)宝篋印塔

 興福寺(こうふくじ)(兵庫県三田市木器207)

興福寺宝篋印塔(県指定文化財、南北朝時代 応安五年 1372年、高さ 143Cm)

塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(タラーク:宝生如来)
宝篋印塔は、寺院裏手の墓地入口あたりに立っている 塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(キリーク:阿弥陀)

笠の段形は、上六段、下二段の通常形、隅飾は二弧輪郭付で、内に月輪を陽刻し「ア」の種子を刻む。隅飾はやや外傾する

塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(アク:不空成就)
塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(ウーン:阿閦如来) 相輪背面の上方、宝珠・請花・九輪の上部が欠損している

基礎上端は複弁の反花、側面は輪郭を巻き内に格狭間をつくる。格狭間内は、正面のみ近江文様の宝瓶三茎蓮、他の三面は無地

束の刻銘:「一結衆敬白」 束の刻銘:「応安五年(1372)壬子二月十四日」

基礎、左右の束に刻銘がある

相輪は下から、伏鉢・複弁の請花・九輪・単弁の請花・宝珠。南北朝時代中期(応安五年 1372年)の貴重な在銘宝篋印塔

 興福寺(こうふくじ) 阿弥陀種子板碑                        石仏と石塔-目次!

興  福  寺

宝篋印塔紀年順  桃島(ももしま)宝篋印塔(南北朝時代中期)  宝篋印塔-紀年順-目次

*JR・神戸電鉄 三田駅前より神姫バス「波豆川行き」に乗車、「木器北(こうづききた)バス停」下車 南南東方向へ徒歩 8分。

(撮影:平成21年5月14日)