柳谷墓苑(やなぎたにぼえん)五輪塔

 柳谷墓苑(やなぎたにぼえん)五輪塔(兵庫県神戸市北区藤原台南町5丁目)

  もとは現在地より南南西 約700mに位置する浄土真宗の寺院「願生寺(がんしょうじ)」の境内にあった。南北朝時代後期 永徳三年(1383)の紀年銘がある。

柳谷墓苑 五輪塔(市指定文化財、南北朝時代後期 永徳三年 1383年、花崗岩、高さ 156Cm)

空・風輪、一石からなり、両輪とも整った形
五輪塔は、柳谷墓苑の中腹、西側に立っている 水輪、肩の張った壺型で、裾がすぼんでいる

火輪軒口は厚く、屋根の勾配も高く、隅降棟の曲線もしゃくれたように作られている

南北朝時代後期 永徳三年(1383)の紀年銘を有する作品で、火輪や水輪の形状に時代の傾向が出ており、時代判定の基準になる作品

地 輪

地輪の一面に「別時念仏一結衆」「永徳三年(1383)十二一敬白の二行の刻銘がある

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柳谷墓苑 五輪塔

石積みの新しい基壇が設けられ、墓地の中心モニュメントとして機能している

五輪塔紀年順  浄橋寺(じょうきょうじ)五輪塔(南北朝時代前期)  五輪塔-紀年順-目次

*神戸電鉄 三田線 岡場駅前から神戸市バス 67系統 藤原台南町方面行き乗車、「柳谷公園バス停」下車、北東方向へ徒歩 約3分。

(撮影:平成22年8月3日)