清光寺(せいこうじ)宝篋印塔

 清光寺(せいこうじ)(兵庫県神戸市北区山田中 岡ノ上19)

  ここから約2Km東に立つ「畑ノ辻宝篋印塔」(南北朝時代中期 康安元年:1361年)とよく似ていることから同年代の作品と推定されている。

清光寺(せいこうじ)宝篋印塔(市指定文化財、南北朝時代中期、花崗岩、高さ 217Cm)

塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子刻む(東面、ウーン:阿閦)
宝篋印塔は、清光寺境内に堂々と立っている 塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子刻む(南面、タラーク:宝生)

笠の段型は、下二段、上六段、隅飾は二弧輪郭つきで、内は陽刻の月輪内に八面とも梵字「ア」を陰刻する

塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子刻む(西面、キリーク:阿弥陀)
塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子刻む(北面、アク:不空成就) 基礎の近江文様や隅飾りの月輪など、美しく整っている

基礎 東面

基礎上端は複弁反花、西面を除く三面は輪郭を巻き、内に格狭間をつくり 開蓮華を陽刻する

相輪は、下から伏鉢・請花・九輪・請花・宝珠で、阪神大震災時に転落し、伏鉢と請花の間が折れた為、補修されている

基礎 西面

西面の側面は、輪郭を巻き、内に格狭間をつくり 宝瓶三茎蓮文様を陽刻する

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清 光 寺

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*神戸電鉄 箕谷駅前から神戸市営バス 衝原(つくはら)行きに乗車、「山田小学校前バス停」下車、南東方向へ徒歩 約4分。

(撮影:平成22年5月27日)