妙法寺(みょうほうじ)宝篋印塔

 妙法寺(みょうほうじ)(神戸市須磨区妙法寺字毘沙門山1286)

  天平十年(738)に行基菩薩が開基したと伝える高野山真言宗の寺院。平清盛は神戸 福原への遷都の際、京の鞍馬になぞられ、ここを新鞍馬と呼び保護した

妙法寺宝篋印塔(県指定文化財、南北朝時代 応安三年 1370年、花崗岩、高さ 202Cm)

塔身正面、蓮座上月輪内に阿弥陀如来の種子キリークを薬研彫りする
宝篋印塔は、基壇上に複弁の反花座を置き、その上に立っている 塔身左面、蓮座上月輪内に胎蔵界大日の種子アークを薬研彫りする

笠は、下二段、上六段、隅飾は二弧輪郭つきで、内は無地

塔身背面、蓮座上月輪内にウーン(阿閦如来の種子)に修行点を加えている
塔身左面、蓮座上月輪内に宝生如来の種子タラークを薬研彫りする 相輪は完存している(上から、宝珠・請花・九輪・請花・伏鉢)

基礎側面は輪郭を巻き内に格狭間を作る。両側の余白に、願主浄照と応安三年(1370)の刻銘がある

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妙 法 寺 本 堂

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*神戸市営地下鉄「妙法寺駅」下車、東へ徒歩15分

(撮影:平成20年9月12日)