養老天満宮(ようろうてんまんぐう)宝篋印塔

 養老天満宮(ようろうてんまんぐう)(兵庫県加古川市平荘町養老592)

養老天満宮宝篋印塔(県指定文化財、南北朝時代 応安三年 1370年、花崗岩、笠上まで高さ 99.3Cm)

塔身正面、金剛界四仏の種子を刻む(アク:不空成就)
宝篋印塔は、拝殿に向かって右側、建物に隠れて最奥に立っている 塔身西面、金剛界四仏の種子を刻む(ウーン:阿閦如来)

塔身の金剛界四仏は、月輪をつくらず塔身に直接刻み、四仏の方位は、180度ずれて配されている

笠は、下二段、上六段、隅飾は二弧輪郭つきで、内に月輪を陽刻し胎蔵界大日の種子「ア」を刻む

塔身北面、金剛界四仏の種子を刻む(タラーク:宝生如来)
塔身東面、金剛界四仏の種子を刻む(キリーク:阿弥陀如来) 石塔は、反花式一重基壇の上に立つ。相輪は欠失し、別ものを載せる

現在、笠上までの高さが 99.3Cmで、相輪が完全な時の高さは約150Cmになり、この宝篋印塔は、当初 五尺塔として造立された

基礎 西面

基礎上端は二段、側面は四面とも輪郭を巻き内に格狭間をつくり、格狭間内に開蓮華文様を陽刻する。

基礎西面、両側の余白に「融通百万遍結衆」「応安三年(1370)十月日」の刻銘がある

基礎 北面

格狭間内に刻まれた近江文様の開蓮華

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養 老 天 満 宮

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*JR山陽本線 加古川駅前から神姫バス 都台行きに乗車、「西養老バス停」下車 東方向へ 約500m。

(撮影:平成22年1月19日)