小谷(こだに)阿弥陀石棺仏(よばりこき地蔵)(兵庫県加西市北条町小谷)
小谷 阿弥陀石棺仏(市指定文化財、南北朝時代 康永四年 1345年、凝灰岩、高さ 171Cm 幅 110Cm)
家形石棺の蓋石 裏側に定印を結ぶ阿弥陀如来坐像と六体の菩薩立像を刻む。石棺の周りは幅のある輪郭を巻く |
阿弥陀如来の後には舟形光背が設けられ、内に五個の小月輪が配されている
阿弥陀は「よばりこき地蔵」とよばれ、夜尿症やよだれたらしに御利益があるといい、大切に祀られている。存在感があり美しい |
蓮華座は華盤より丁寧に盛り上げられ蓮弁に至る
向かって左側、上部の菩薩立像 | 左側、中央の菩薩立像 | 左側、下部の菩薩立像 |
向かって右側、上部の菩薩立像 | 右側、中央の菩薩立像 | 右側、下部の菩薩立像 |
阿弥陀如来の両脇には各三体ずつ菩薩立像が半肉彫りされている
阿弥陀石棺仏(南北朝時代後期、凝灰岩) | よばりこき地蔵、向かって左側の周縁下部の銘文 |
よばりこき地蔵の刻銘は「康永四暦乙酉歳次八月八日一結衆之人造立」と刻んでいる
小谷 地蔵堂(この中に祀られている)
*JR大阪駅前より中国ハイウェイバス「北条バス停」下車、西へ徒歩約20分。または北条鉄道「北条駅」下車、徒歩 北へ約2Km。北条の石仏(五百羅漢)より北北西約700m
(撮影:平成20年2月23日)