宮前石棺仏と大蔵墓地石棺仏

 宮前(みやまえ)阿弥陀石棺仏 (兵庫県加古川市西神吉町宮前)

宮前阿弥陀石棺仏(南北朝時代後期、流紋岩 竜山石、高さ 130Cm 幅 77Cm 厚さ 40Cm)

家形石棺の蓋(ふた)を利用する。蓋の内側を舟形に彫りくぼめ、蓮華座上に坐し宝珠を両手で持つ阿弥陀如来を半肉彫りする

石棺材の厚みがあり(40Cm)、深く彫りこんで堂々とした作品になっている。連弁の様式から南北朝後期と推定されている

石棺仏の右側に、高さ 170Cm・幅 95Cm・厚さ 28Cmの組合せ石棺の底が立っている。奥の石棺仏は、側面から見ると厚さがよくわかる

西神吉町宮前の真福寺北東端に祀られている石棺仏と石棺材(隣接北側は、宮前公民館)

*JR宝殿駅前より神姫バス 細工所北口行き 又は北条行きに乗車、「東播磨工業高校前バス停」下車 北西方向へ 約550m。

(撮影:平成21年8月7日)

 大蔵墓地(おおくらぼち)阿弥陀石棺仏(兵庫県加古川市西神吉町大国)

大蔵墓地 阿弥陀石棺仏(室町時代後期、流紋岩 竜山石、高さ 141Cm 幅 80Cm 厚さ 25Cm)

家型石棺の蓋を利用し、上部に舟形を彫りくぼめ、線刻の蓮華座上に定印を結ぶ阿弥陀如来座像を半肉彫りする

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幅の広い三方の枠をそのまま残し、上部に石仏を刻む方法は、石棺材を転用することで、労力の割に大きな効果をあげている

  地徳寛墓地石幢 (じとくかんぼちせきどう)                        石仏と石塔-目次!

大蔵墓地入口に立っている阿弥陀石棺仏

 石  仏-紀年順-目次

*JR宝殿駅前より神姫バス 西牧行きに乗車、「大国バス停」下車 北方向へ 約150m。

(撮影:平成21年8月7日)