教信寺(きょうしんじ)五輪塔

 教信寺(きょうしんじ)(兵庫県加古川市野口町野口465)

  平安時代に念仏の先駆者として活躍した教信上人(781〜866)の庵跡にたてられた寺院

教信寺(きょうしんじ)五輪塔 (県指定文化財、鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 208Cm)

五輪塔 空・風輪、一石からなり空輪は宝珠の形
本堂に向かって左手奥の教信廟に安置され、教信の墓塔と伝える 五輪塔 火輪、軒口は厚く、勾配は急、先端で反っている

五輪塔 水輪

水輪の正面にのみ、阿弥陀如来の種子「キリーク」を刻んでいる

元亨三年(1323)に、湛阿(たんあ)が勧進して、教信廟を造ったと伝えられるので、その頃の造立と考えられている

五輪塔背面の各輪が、火災にあったような破損の仕方をしているが、堂々とした姿を見せている

五輪塔 地輪、四面とも無地で刻銘はなく、背面は破損している(写真:右上)

教信寺 本堂

本堂は、書写山如意輪寺にあった念仏堂で、応永五年(1398)の建立と伝えられる。その後、阪神大震災(1995)で壊滅的損壊を受けたが復興した

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教信寺

教信は、念仏の先達として親鸞や一遍に仰がれ、とりわけ一遍は全国を遊行する途中に、教信寺で泊り 念仏踊りを催した

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*JR山陽本線 加古川駅前から神姫バス 明石行き又は甲南加古川病院行きに乗車、「野口バス停」下車 北方向へ 徒歩 約300m。

(撮影:平成22年1月26日)