鶴林寺(かくりんじ)宝篋印塔

 鶴林寺(かくりんじ)(兵庫県加古川市加古川町北在家424)

  鶴林寺は、国宝の建造物が2棟、重文の建造物が4棟もあり播磨の法隆寺と呼ばれる天台宗の寺院

鶴林寺宝篋印塔(県指定文化財、南北朝時代初期 暦応二年 1339年、花崗岩、高さ 167Cm)

塔身、蓮座上月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(アク:不空成就)
宝篋印塔は、境内西側、講堂の裏側に立っている 塔身、蓮座上月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(ウーン:阿閦)

笠は、下二段、上六段、隅飾は二弧輪郭つきで、内は無地、やや外傾する

塔身、蓮座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(タラーク:宝生如来)
塔身、蓮座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(キリーク:阿弥陀如来) 二枚の切石の基檀上に立つ南北朝時代初期(1339年)の宝篋印塔

加古川市教育委員会の現地説明板によると伊派の石工 伊行恒の作品と推定されている

基礎上端は子持複弁の反花、側面は四面とも輪郭を巻き、内に格狭間をつくる

正面(東面)中央の下部に、幅10Cm,高さ5Cmの納入孔がある

両側の束に「暦応二年(1339)己卯三月八日、勧進僧慈慶」の紀年銘が刻まれている

相輪は下から、伏鉢、請花、九輪は五輪を残し欠損している 本堂前には石造の三重塔が立っている

鶴林寺三重塔(県指定文化財、室町時代建立 江戸時代 文政十年 1827年再建に近い大改造、本瓦葺、高さ 18m)

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鶴林寺本堂(国宝、室町時代 応永四年 1397年、和様・大仏様・禅宗様の折衷様式の代表作)

桁行七間、梁間六間の大規模な密教本堂形式、本尊の薬師如来は秘仏で60年に一回開帳される

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*JR山陽本線「加古川駅」下車、かこバス乗車 「鶴林寺バス停」下車すぐ。JR「加古川駅」より徒歩 約25分

(撮影:平成20年9月8日)