慈眼院(じげんいん)宝篋印塔

 慈眼院(じげんいん)(滋賀県蒲生郡日野町大窪1317)

  慈眼院は、石楠花の寺として有名。永平寺73代熊沢禅師を輩出した曹洞宗の寺院

慈眼院宝篋印塔 (町指定文化財、南北朝時代前期 暦応二年 1339年、花崗岩、高さ 153.5Cm)

塔身正面、金剛界四仏の種子を刻む(キリーク:阿弥陀如来)
石塔は本堂の手前、向かって右側に、地面に直接立っている 塔身側面、金剛界四仏の種子を刻む(アク:不空成就)

塔身、アク(不空成就)の左右に「暦応二年己卯十一、月三日願主□□」の刻銘がある

笠の段形は、下が薄く二段、上が五段で、隅飾は二弧輪郭付で内は無地

塔身背面、金剛界四仏の種子を刻む(ウーン:阿閦如来)
塔身側面、金剛界四仏の種子を刻む(タラーク:宝生如来) 高さが153.5Cmで、五尺塔として造立されている

基礎は壇上積式で上端は複弁反花、正面と両側面の三面は内に格狭間をつくり三茎蓮文様を 刻出する

相輪は、下から伏鉢・請花・九輪・請花・宝珠で九輪の六輪目上で折れ、上部を接続するほかは、旧来の美しい姿を見せている

基礎背面、格狭間内に散蓮華文様を刻む

境内に咲く、梅の花

 即住寺(そくじゅうじ)山門前宝篋印塔                   石仏と石塔-目次!

慈眼院 本堂

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*近江鉄道 「日野駅」下車、東方向へ 約2.5Km

(撮影:平成21年3月11日)