即住寺(そくじゅうじ)山門前宝篋印塔

 即住寺(そくじゅうじ)山門前、薬師堂前 宝篋印塔(滋賀県蒲生郡日野町木津)

薬師堂前宝篋印塔(町指定文化財、南北朝時代 康暦元年 1379年、花崗岩、高さ 167Cm)

塔身正面、金剛界四方仏の種子を刻む(「アク」:不空成就)
宝篋印塔は、即住寺門前にある木津薬師堂の前に立っている 塔身西面、金剛界四仏の種子を刻む(「キリーク」:弥陀)

塔身西面の種子 「キリーク(阿弥陀如来)」の左右に「康暦元年(1379)、四月廿八日道信」の紀年名がある

笠は、下二段、上六段、隅飾は二弧輪郭付で内は素面

塔身背面、金剛界四仏の種子を刻む(「タラーク」:宝生如来)
塔身北面、金剛界四仏の種子を刻む(「ウーン」:阿閦如来) 宝篋印塔は、寺尻村安土にあった朝日寺の古塔といわれている

塔身、金剛界四仏の種子「ウーン(阿閦)」と「キリーク(阿弥陀)」を刻んだ位置が反対になっている

基礎は壇上積式で、上端二段、正面と両側面は宝瓶三茎蓮の文様を刻み出す

相輪は、下から伏鉢・請花・九輪・請花・宝珠で、九輪の半ばで折れ接続修理が施されている他は完存する。南北朝初期の貴重な在銘塔

基礎背面は、格狭間内に二片の散蓮華を刻む

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薬師堂と地蔵堂が並び、薬師堂の前に宝篋印塔が立っている。村では、火伏せの塔として古くから大切にされてきた

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*近江鉄道「日野駅」下車、東南東方向へ 約2.8Km

(撮影:平成19年7月16日、平成21年3月11日)