福林寺(ふくりんじ)五輪塔・石幢

 福林寺(ふくりんじ)五輪塔(兵庫県加古川市加古川町備後218)

福林寺(ふくりんじ) 五輪塔(南北朝時代 貞治二年 1363年、凝灰岩、高さ 122.5Cm)

五輪塔 風・空輪、一石で彫成され、風輪は背面の一部欠がけている
福林寺本堂の向かって左側に立っている 五輪塔 火輪、鎌倉時代後期の作品に比べ、軒反が力強さに欠ける

五輪塔 水輪

最大径が上部にある壺型で、四面に金剛界四仏の種子を薬研彫する(正面、キリーク:阿弥陀)

高さが122.5Cmで四尺塔として造られている。水輪に金剛界四仏の種子が刻まれているのは珍しい

五輪塔 地輪

南面に「右志者為法界、衆生平等利益、貞治二年(1363)丁癸卯、二月十八日、一結衆等 敬白」の銘文がある

  福林寺 六面石幢 (ふくりんじ ろくめんせきどう)

福林寺 六面石幢 (室町時代、凝灰岩:竜山石、高さ 63Cm)

六面 石幢

石幢(せきどう)は、下部を欠失する単制の六面石幢で、舟形を彫り沈め六面に蓮華座に立つ地蔵菩薩を刻んでいる。

地蔵の像容は、右手錫杖・左手宝珠が二面で、残り四面はそれぞれ異なっている。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

蓮華座が単純化され、姫路市の真禅寺墓地の阿弥陀石棺仏とよく似ている。

左上の写真は、右手に宝珠を持ち、左手の花瓶の中に二葉の蓮華が刻まれている。特に二茎蓮文様は、近江文様でも珍しいとされる

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福 林 寺

福林寺は、浄土宗西山禅林寺派の寺院

 石 幢 (せきどう)

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*JR山陽本線 加古川駅前から神姫バス 高砂行き又は播磨町駅行きに乗車、「北備後バス停」下車 北方向へ 約100m。

(撮影:平成22年1月26日)