一乗寺(いちじょうじ)五輪塔

 一乗寺(いちじょうじ)(兵庫県加西市坂本町821-17)

  法道仙人の開基となる天台宗の古刹。西国三十三ヶ所の第二十六番札所。

一乗寺五輪塔(重要文化財、鎌倉時代後期 元亨元年 1321年銘、流紋岩、高さ 153Cm)

空・風輪、空輪は頂部をゆるくとがらせ、風輪は請花形
石塔は、入口を入り、石段前の小道を右に曲がった左手に立つ 火輪、軒は厚く下端は直線に近いがわずかに反り、上端は総反り

地輪 南面

地輪の梵字「アー」を挟んで、「権律師、阿弁」「元亨元(1321)、十月十七日」の刻銘がある

水輪、最大径が上部にある下すぼまりの壺形をしている
地輪、上幅より下幅がやや広く梯形に作られている 兵庫県下で唯一 重文指定を受けている五輪塔で貴重な在銘塔

移転後も、木の柵に囲まれて安置されている

五輪塔の各輪 四面に、発心門(東面)、修行門(南面)、菩提門(西門)、涅槃門(北面)の梵字を薬研彫する

平成18年1月15日撮影時の五輪塔(移転前、寺院の外部に置かれていた)

 一乗寺(いちじょうじ)石造笠塔婆・九重石塔                 石仏と石塔-目次!

一乗寺(いちじょうじ)三重塔(国宝、平安時代 承安元年 1171年、本瓦葺、高さ 21.8m)

一乗寺といえば、なんといってもこの平安時代後期の美しい国宝三重塔が忘れられない

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*JR・山陽電車 姫路駅前より、神姫バス 社行乗車 「一乗寺」下車 すぐ

(撮影:平成18年1月15日、平成21年8月19日)