一乗寺(いちじょうじ)(兵庫県加西市坂本町821-17)
法道仙人の開基となる天台宗の古刹。西国三十三ヶ所の第二十六番札所。二基の宝塔は、両方とも刻銘はない
一乗寺(いちじょうじ) 石造宝塔(向かって左側)
一乗寺(いちじょうじ)石造宝塔(県指定文化財、鎌倉時代末期、花崗岩、高さ 204Cm)
笠は、四隅に降棟、軒下に二段の段形(垂木型)を刻出する。軒口は厚い | ||
一乗寺奥の院に向かって右側手前、斜面に二基立っている左側 | 塔身上部は、首部のみでシンプル。高欄はつくらない |
塔身軸部は、上下に輪郭をまわし四方に扉型を刻出する。胴張りは少ない
相輪は、下から伏鉢・請花・九輪で、その上の請花・宝珠を欠失する。形の整った美しい姿を見せている |
基 礎
四面とも輪郭と格狭間(こうざま)を線刻する
一乗寺(いちじょうじ)石造宝塔(向かって右側)
一乗寺 石造宝塔(県指定文化財、鎌倉時代末期、凝灰岩、高さ 197Cm)
笠は、四隅に降棟、軒下に薄い二段の段形(垂木型)を刻出する | ||
二基並んだ右側。材質は凝灰岩製で、左側の宝塔と異なっている | 塔身上部は、左塔と同じく背の高い首部のみでシンプル |
塔身軸部は、上下に輪郭をまわし四方に扉型を刻出する。胴張りは少ない
相輪は、下から伏鉢・単弁を線刻する請花・九輪で、その上の請花・宝珠を欠失する。装飾性は少ないが簡素で美しい |
基礎は、四面とも無地で格狭間などを刻まない
山の斜面に立つ二基の宝塔
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*JR・山陽電車 姫路駅前より、神姫バス 社行乗車 「一乗寺」下車 すぐ
(撮影:平成21年8月19日)