神積寺(じんしゃくじ)阿弥陀種子板碑

 神積寺(じんしゃくじ)板碑(兵庫県神崎郡福崎町東田原1891)

   板碑は、後堀川天皇の皇后 「安喜門院藤原有子」の崩御(弘安九年二月六日)から百ヶ日にあたる五月十五日に供養の為、造立された。

神積寺阿弥陀種子板碑(県指定文化財、鎌倉時代中期 弘安九年 1286年、凝灰岩、高さ 151Cm)

頂上は山形、中央に大きく阿弥陀の種子「キリーク」を薬研彫りする。板碑の高さは、中央で 151Cm、幅 82Cm、厚さ 19Cmで凝灰岩製

板碑 上部

頂部は山形、二条線はなく側面にのみ二段の切込を施す

後堀川天皇の皇后 「安喜門院藤原有子」の崩御(弘安九年二月六日)から百ヶ日にあたる五月十五日に供養の為、造立された

板碑下部に一行四字で、十二行の銘文を刻む

「安喜門院」「禅定聖霊」「登霞○来」「当百日忌」「□□造営」「建立之覩」「願此功徳」「増追仏道」「乃至法界」「平等利益」「弘安九秊(1286)」「五三五烏」

(○は官の宀がない字、弘安九秊の秊は特殊な則天武后文字)

板碑下部、紀年銘の刻銘:「弘安九秊(1286)」「五三五烏」年号の次の五三五烏は五月(五)十五日(三五烏)。

 神積寺(じんしゃくじ)石燈籠                            石仏と石塔-目次!

神積寺(じんしゃくじ)本堂(桃山時代 天正十五年 1587年、本瓦葺)

本尊の薬師如来(平安時代)は国指定・重要文化財

 板碑(いたび)

*中国ハイウェイバス(JRバス・神姫バス) 「福崎インター バス停」下車 徒歩 約30分。地元の福崎巡回バス 「大門バス停」下車 徒歩 約8分。

(撮影:平成20年12月16日、平成22年8月3日)