松原墓地と白浜の石棺仏

 松原墓地(まつばらぼち)石棺仏(兵庫県姫路市白浜町)

松原墓地石棺仏(室町時代、凝灰岩、高さ 109Cm 幅 68Cm 像高 32Cm)

家形石棺の蓋石を転用し、上部には舟形を彫りくぼめ地蔵菩薩を刻む。下部には合掌する供養者二体が彫られている

石棺仏は明治時代に矢倉畠の東から出土し、明治三十五年には石棺仏を祀った記録が残っている

右手に錫杖、左手に宝珠を持つ地蔵菩薩立像。頭部から胸にかけて傷みが激しい。信者の方に、撫でさすられたあとの様だ

地蔵菩薩の下、合掌する二体の供養像(像高 16.5Cm)

 白浜の石棺仏(明徳地蔵)(八正寺 東側 路傍)

白浜の石棺仏(南北朝時代末期 明徳三年 1392年、凝灰岩、高さ 約120Cm 幅 約83Cm 像高53Cm)

家形石棺の蓋石を利用し、地蔵菩薩が彫られている。右手に錫杖、左手に宝珠を持つ。衣文の線も見られ、大変よく残っている

 真禅寺(しんぜんじ)の石棺仏                             石仏と石塔-目次!

 

白浜の石棺仏 頭部

石棺仏には「右志者意趣者各各檀那建也、明徳三年(1392) 十月十九日 敬白」の刻銘がある

 石  仏-紀年順-目次

*松原墓地へは山陽電車「白浜の宮駅」下車、南西へ徒歩15分。白浜の石棺仏へは、「白浜の宮駅」下車、南へ徒歩1分

(撮影:平成20年1月6日)