如来院(にょらいいん)(兵庫県尼崎市寺町11)
如来院石造笠塔婆(市指定文化財、鎌倉時代後期 嘉暦二年 1327年、花崗岩、高さ 184.8Cm)
塔身上部、地蔵菩薩立像 | 塔身中部、願文 |
笠塔婆は、門を入ったすぐ東側(右手)に立っている。笠と塔身の上端を失っており、塔身中部に下記の願文が刻まれている
「右志者迎二親三十三ケ年之遠忌、所奉訪彼菩提也、乃至法界平等利益、嘉暦二年(1327)丁卯七月十二日、孝子比丘尼願阿 沙弥願一」
塔身下部、二区の格狭間上に合掌する二親と思われる男女二体を浮き彫りにする
笠塔婆東面(輪郭を巻き開蓮華上に行書で六字名号を刻む) | 笠塔婆西面(輪郭を巻き開蓮華上に草書で六字名号を刻む) |
基礎正面
基礎は四面とも二区に分け、正面のみ近江文様の対向孔雀を薄肉彫りする。他の三面は格狭間を作り上端は繰形とする
塔身、南面:裏面(楷書体の六字名号) | 笠塔婆は、両親の三十三回忌を供養して子供が建てたもの |
如来院表門(市指定文化財、江戸時代中期、切妻造、本瓦葺)
如来院本堂(市指定文化財、江戸時代中期 元禄九年 1696年、寄棟造、銅板葺)
*阪神「尼崎駅」下車、徒歩 南西へ約550m
(撮影:平成19年1月21日、平成20年2月28日)