引摂寺(いんじょうじ)十三重石塔

 引摂寺(いんじょうじ)(兵庫県淡路市志筑3342)

引摂寺十三重石塔(県指定文化財、鎌倉時代後期 嘉元二年 1304年、花崗岩、高さ 503Cm)

塔身、東面の四方仏(薬師如来)
昭和23年に当寺院におかれた。最初の造立場所は不明という 塔身、北面の四方仏(弥勒)

塔身は舟形に彫りくぼめられ、内に蓮華座に坐す四方仏が刻まれている

基礎の側面は二区輪郭付きで内に格狭間を作る 関西では珍しい形

塔身、西面の四方仏(阿弥陀如来)
塔身、南面の四方仏(釈迦如来) 十三重石塔は門と本堂を結んだ線の ほぼ中央におかれている

塔身の西面と南面の束に三行にわたって下記の刻銘が入っている

「右石塔造立志者、為僧浄真慧覚、現当結縁□□円満□□□□、嘉元二年(1304)八月十五日敬白」

屋根石は鎌倉時代後期独特の力強い軒反(のきぞり)をしめす

九・十・十一層と相輪は後補と思われる 塔身、南面の刻銘

石塔は洗練されたかたちで、塔身の四方仏はとりわけ美しい

五智如来(引摂寺境内)

 浄土寺(じょうどじ)宝篋印塔                            石仏と石塔-目次!

引摂寺(淡路四国八十八ヶ所第67番霊場)

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*高速舞子バス停(JR・山陽電鉄「舞子駅」)より高速バス 洲本バスセンター行き乗車、「志筑(しづき)バス停」下車、徒歩 約5分

(撮影:平成20年4月2日)